LLCの色は、メーカーによってバラバラで、 赤、緑の他、青、黄、ピンクなど
いろいろな種類が存在しています。 LLCが着色されているのは、
誤飲防止(飲めませんという印)や識別のためで、
色と性能との間に関連性は全くありません。
おおまかに言うと、赤・ピンク=トヨタ系、緑・青=その他の国産メーカーです。
LLCの劣化の原因は、主に熱と酸素によるもの。
劣化をいかに抑制できるかということが、性能の善し悪しのポイントです。
単に値段の安さだけで選んでしまうと、劣化による金属部分の腐食が起こり、
ラジエータに穴が空いたり、錆で目詰まりするなどして、
オーバーヒートの原因に。 また、運転の仕方にも影響され、
「ストップ&ゴー」を繰り返す運転をすると、
LLCが熱くなったり冷たくなったりし、劣化を助長してしまいます。
安いLLCを使用しても、すぐにはトラブルとして現れないため
値段には関係ないとお感じになるかもしれませんが、
高性能のLLCと比較すると、冷却系統にかなりのダメージを与えているのです。
また、安くてもまめに交換すればいいと思われるかもしれませんが、
交換することによって廃液も発生します。
愛車のため、環境問題のために、性能の高いLLCを使って、
2年に1回定期交換することをおすすめします。
違う色のものを混ぜて使用しても大きな問題はありませんが、
「液体系は混ぜない」を基本と考えましょう。
●高性能
今まで述べたように、LLCは高性能のもののほうが、劣化の進行が遅いので、
性能の良さにはこだわりましょう。
●ストレートタイプか濃縮タイプか
ストレートタイプは、メーカー側で30〜60%の間でLLC割合を任意に決定し、
それを専用の水で希釈したもので、そのままご使用になれます。
濃縮タイプはユーザーが任意に希釈して濃度を決定することができるタイプです。
LLCの濃度は、使用地域の気温に合わせることが大切ですので、
状況に合わせて判断してください。(詳細はパッケージに記載があります)
※自分で希釈する場合には、水に注意してください。
井戸水など不純物が混じった水を使用すると、一気に劣化する恐れがあります。
ミネラルウォーターを使用する場合は、軟水のモノを選んでください。
一番無難なものは、水道水です。
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